ダイエットの基礎知識2


人間はいくら努力しても痩せないのかといえば、これは間違いです。
例えば、絶食したとします。
摂取カロリーが0となり、なにも運動もしていなかったとしても、基礎代謝でエネルギーが使われるわけですから、必ず痩せます。
ただし、よく考えてみなければいけません。
人間の脂肪を1kg消費しようとした場合、前回の内容からわかる通り、7,000kcal必要です。

基礎代謝を2,000kcalとしましょう。
絶食したとすると、摂取カロリーは0です。
ところが消費したエネルギーを脂肪に換算すると、たった285gにしかなりません。
3日絶食したとすれば1kg痩せるかもしれないという程度です。
見た目には必ず痩せたように映りますが、体内の水分が減少し、健康状態も悪化、やつれて見えるというだけの可能性のほうが高いでしょう。
さらに、腸内には排せつ物が残ります。
なにも食べていなくても、老廃物などが蓄積するのです。

ここからわかるのは、1日絶食しても、ダイエットには何ら効果はないということです。
ローマは一日にして成らずという言葉がありますが、どうやっても1日では無理でしょう。
それどころか、長期的視野でカロリーを減らさなければ、痩せるわけがないということです。

ちょっと視点を変えてみます。
摂取カロリーと消費カロリーが、均等になれば太ることはなくなるはずです。
摂取カロリーにばかり注目しますが、消費カロリーを増やしても、ダイエットにつながります。
ジョギングをしても、消費カロリーはそこまで大きくないかもしれません。
ですが、もともと消費しやすい身体であったら、ここに違いが出ます。
そんなものは体質だという人は、少し考えを変えてみなければいけません。
人間のカロリーはどこで消費されているのかをです。

人間のエネルギーの消費先は、筋肉です。
人間にはさまざまな筋肉がありますが、必ずエネルギーを必要とします。
筋肉は体温を維持するためにも使われており、活動するとエネルギーを燃焼して熱を出す仕組みです。
つまり、筋肉量が上がると消費量が増加し、その分だけ脂肪の燃焼は加速しやすくなるといえるでしょう。
基礎代謝の重要な意味を持つ筋肉は、ダイエットに必要な存在であるといえるポイントです。

ただし、ここで問題が出てきます。
食事制限によるダイエットをすると、それだけエネルギーを得られません。
摂取カロリーが下がるだけではなく、筋肉を維持するエネルギーもなくなるのです。
筋肉量も減少しはじめ、結果的に血行が悪化したり、基礎代謝が下がったります。
エネルギーを使う源泉を失ってしまうのですから、ダイエットの途中で痩せにくい状態ができあがるのです。

プロフィール

みなさん、こんにちは。
たまいです。

接骨院の院長をしながら、プロの格闘技家もしています。
かなり少ない女性の接骨院の院長として群馬県の館林市で活動しておりますが、学生時代はソフトボールの選手でした。
その経験を生かして、女性目線を含め、トレーニングに関する情報発信をしていこうと考えおります。
ほかにはない質の高いトレーニングや知識をご紹介していきますので、末永くよろしくお願いいたします。

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